2025年11月29日 11:56 PM

長谷川香料、ベトナム大手ホアンアイン社を完全子会社化 東南アジア市場での展開を強化

香料・食品素材メーカーの長谷川香料株式会社(Hasegawa Co., Ltd./東京都中央区)は、ベトナム・ホーチミン市を拠点に香料や食品素材の製造・販売を行うホアンアイン・フレーバーズ・アンド・フード・イングリーディエンツ社(Hoang Anh Flavors and Food Ingredients Co., Ltd.)の全株式を取得し、同社を完全子会社化することを発表した。これにより、ホアンアイン社は長谷川香料グループの連結子会社となる。

ベトナム初の香料メーカーを買収

ホアンアイン社は1998年の設立以来、ベトナムで最初に誕生した香料専門メーカーとして、国内トップクラスの飲料・食品メーカーを中心に取引を拡大してきた。乳製品や飲料向けのスイート系フレーバー、即席麺などに使用されるセイボリー系フレーバーを主力とし、清涼飲料、スナック菓子、粉末スープなど多様な製品分野で採用されている。

同社は資本金800億VND(約4億6,500万円)を有し、これまで代表者および個人株主4名が保有していた株式を、長谷川香料が額7,250億VND(約42億2,000万円)で全株取得。譲渡完了は2025年11月を予定している。

アジア戦略の要としてベトナム市場を強化

長谷川香料グループは、日本をはじめ、米国、中国、東南アジアなどで事業展開を進めており、「経営資源の最適配置と持続的なグローバル成長」を掲げる中で、アジア市場を重点地域としてきた。

今回の買収により、同社が長年培ってきた香料技術や研究開発体制と、ホアンアイン社が持つベトナム市場での広範な顧客ネットワークを融合。両社の強みを活かしたシナジー効果により、フレーバービジネスのさらなる拡大を目指す。

また、既存の顧客層に重複が少ないことから、新たな販路の確立や現地企業との連携強化が見込まれる。これにより、長谷川香料はベトナム市場でのプレゼンスを高めるとともに、東南アジア全体での事業基盤拡充を加速する考えだ。

ベトナムを拠点に東南アジアへ展開

ベトナムは、東南アジア諸国の中でも食品・飲料産業が急速に成長している市場の一つであり、近年は国際ブランドの進出も相次いでいる。長谷川香料はホアンアイン社との連携を通じて、地域ニーズに即した製品開発や現地対応力の強化を進め、アジアの新興市場での競争力を高める狙いだ。

同社は今後も、研究開発体制の拡充やサステナビリティを意識した製品展開を進めながら、グローバル市場での香料ビジネスの発展に取り組むとしている。