焼鳥チェーン「鳥貴族」などを展開するエターナルホスピタリティグループ(本社:大阪市)は、ベトナム・ハノイに100%出資の現地法人「ETERNAL HOSPITALITY VIETNAM(仮称)」を2025年11月に設立する計画を発表した。新会社の資本金は約144億ベトナムドン(日本円で約8,000万円)を予定しており、ベトナム市場での外食事業に本格参入する。
同グループは、日本発の焼鳥文化を世界に広めるという構想「Global YAKITORI Family」を掲げ、アメリカや東アジアを中心にグローバル展開を加速中。今回のベトナム進出もその一環であり、成長著しい東南アジア市場における新たな一歩となる。
なかでもベトナムは、外食ニーズの拡大が期待される有望なマーケットであり、日本国内でもベトナム人労働者が飲食業界で活躍するなど、人的交流の基盤が整っている点も魅力のひとつ。こうした背景を踏まえ、焼鳥を軸にした飲食事業と人材交流の両面から、進出を決定した。
まずはハノイ市内に「やきとり大吉」の1号店を出店し、現地のニーズや食文化の傾向をリサーチ。そのデータを活かして、将来的には「鳥貴族」ブランドの均一価格モデルによる多店舗展開も視野に入れる。さらに、「やきとり大吉」のフランチャイズ展開についても検討を進める見通しだ。
同社の海外戦略は、単なる出店にとどまらず、日本の飲食文化を土台とした現地密着型の事業構築を目指すものであり、今後の展開が注目される。
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