ベトナムにおける日系コンビニ市場において、新たな転機が訪れました。
大手コンビニチェーンのセブンイレブン(7-Eleven)が2025年6月6日、首都ハノイ(Ha Noi)に初の店舗をオープンし、ついに北部ベトナム市場へと進出しました。
これにより、同ブランドは南部に続くベトナム全土への展開へと本格的な一歩を踏み出した形となります。
記念すべきハノイ1号店の所在地は、ホアンキエム区(Hoan Kiem)ハンバック街区(phường Hàng Bạc)ロースー通り52番地(52 Lò Sũ)。このエリアは、観光客に人気のホアンキエム湖(Hồ Hoàn Kiếm)から徒歩圏内で、ローカルとインバウンド需要の両方を見込める戦略的立地。
特にロースー通りは、飲食店、カフェ、雑貨店などが並ぶにぎやかな通りで、ビジネスマンや旅行者が多く往来する場所。都市生活者のニーズに応える品ぞろえが期待されています。
セブンイレブンは、2017年に株式会社セブン&アイ・ホールディングス(日本・東京都千代田区)の完全子会社である米国セブン-イレブン本社(テキサス州ダラス)が、ベトナム法人のセブン・システム・ベトナム(Seven System Vietnam/ホーチミン市)とマスターフランチャイズ契約を締結し、ベトナム市場に参入しました。
同年6月15日には、ホーチミン市1区のサイゴントレードセンター(Saigon Trade Center)にベトナム1号店をオープン。その後、7年間で着実に成長を遂げ、ホーチミン市では約130店舗を展開するまでに至っています。
そして今回、ついに北部進出が実現。同ブランドにとって、ベトナム全土への中長期的な展開計画において、ハノイ進出は極めて重要なマイルストーンと言えます。