スタートアップエコシステム分析プラットフォーム「StartupBlink」が発表した「2025年版世界スタートアップ・エコシステム・ランキング」において、ホーチミン市は前年から1ランク上昇し、過去最高の110位にランクインしました。これにより、同市は4年連続で順位を上げ、東南アジアのスタートアップ・エコシステム上位5都市に初めて名を連ねました。
StartupBlinkは、ホーチミン市を「ベトナムで最も活気あるスタートアップ拠点」と評価しており、特にフィンテック分野の成長が顕著で、同市のフィンテックスタートアップは世界で54位にランクされています。また、ブロックチェーン分野では世界トップ30入りを果たし、東南アジアでは第2位となっています。
市当局は、スタートアップ支援のためのインフラ整備や政策を積極的に進めており、これがスタートアップ・コミュニティの活性化とエコシステムの成熟に寄与しています。例えば、Saigon Innovation HubやTopica Founder Instituteなどのアクセラレーターが、起業家支援やネットワーキングの場を提供しています。
一方、ベトナム中部のダナン市も注目を集めています。同市は、前回から130ランク上昇し、世界896位にランクインしました。これは、ダナン市が初めて世界のスタートアップ・エコシステム上位1000都市に入ったことを意味します。また、東南アジアでは22位に位置づけられています。
StartupBlinkのランキングは、スタートアップの数、支援インフラの質と規模、グローバルなつながり、地域政策、イノベーション能力などの観点から、エコシステムの成熟度を数値化しています。これらの指標において、ホーチミン市とダナン市はそれぞれの強みを活かし、国際的な評価を高めています。
参照元:
- StartupBlink: Ho Chi Minh City Startup Ecosystem Overview
- StartupBlink: Da Nang Startup Ecosystem Overview