日本発の人気寿司チェーン「元気寿司(Genki Sushi)」が、2025年中にベトナム・ホーチミン市(Thành phố Hồ Chí Minh)に初進出することが明らかになりました。現地1号店は、同市の中心部に開業予定で、日本品質の回転寿司をベトナム市場に届ける計画です。
回転寿司ブランド「魚べい(Uobei)」や「元気寿司(Genki Sushi)」などを展開する株式会社Genki Global Dining Concepts(本社:東京都台東区)は、2025年3月期の決算発表において、成長戦略の一環としてベトナム市場への進出を正式に表明しています。
その第一歩として、ホーチミン市の都心エリアに1号店を開業する予定で、同社は「アジア新興国における日本食需要の高まりに対応した展開」と位置づけています。
2025年3月末時点で、Genki Global Dining Conceptsは日本国内に191店舗を構え、さらに以下の地域にも海外店舗を展開しています:
- 香港:97店舗
- 中国本土:53店舗
- インドネシア:27店舗
- シンガポール:23店舗
全体で合計431店舗にのぼり、グローバルブランドとしての存在感を高めています。
同社は2026年3月末までに、日本国内で11店舗、海外で23店舗を新規開業する計画を立てており、全体では465店舗体制を目指します。ベトナム市場への進出は、アジアでのプレゼンスをさらに高める重要な布石とされ、将来的な多店舗展開にも期待が寄せられています。
ホーチミン市は、ベトナム最大の経済都市であり、富裕層や中間層の外食需要が拡大しています。とくに日本食は、若年層や家族連れを中心に人気があり、寿司やラーメンといったメニューが日常の食卓にも浸透しつつあります。
これらの背景から、ホーチミンは日本企業にとって戦略的に有望なマーケットとなっており、元気寿司の進出はタイミングとしても極めて適切だと考えられます。
元気寿司のベトナム初出店は、日本食文化の国際的広がりを象徴する動きであり、ベトナムの食市場にも新たな風をもたらすことでしょう。現地での開業が成功すれば、今後の多店舗展開や現地パートナーとの連携など、さらなる成長戦略も見えてきます。
今後の展開にも注目です。