
近年、ベトナムでは都市開発とともに、新しい観光スタイルやカルチャーが次々と登場しています。ホーチミンやハノイの大都市だけでなく、地方都市にもスポットが当たり、現地の若者や旅行者の間で話題になることも少なくありません。
この記事では、ベトナム国内で注目されている最新トレンドを5つ厳選し、ご紹介。
次のベトナム旅行の参考にもなる“今のリアルなベトナム”をぜひチェックしてみてください。
近年、ハノイやホーチミンでは大通り沿いの大型チェーン店よりも、「ヘム(Hẻm/路地)」にある小さなカフェが人気を集めています。Instagram映えする内装、地元アーティストとのコラボ、豆にこだわったスペシャルティコーヒーなど、訪れる人に驚きを与える仕掛けが満載。
観光客にとっては地図アプリなしでは見つからない場所が多いものの、「探してでも行きたいカフェ」として注目を浴びています。
観光開発が進む一方で、自然そのままの姿を活かしたエコツーリズムにも熱視線が集まっています。中でも注目されているのが、フォンニャ=ケバン国立公園内にあるハンエン洞窟(Hang Én)。かつて世界最大とされたソンドン洞窟の「前室」とも言える場所で、トレッキングと洞窟キャンプを組み合わせた2泊3日のアドベンチャーが人気です。
ベトナム国内メディアでも多数取り上げられ、都市部の若者の間で“人生で一度は行ってみたい場所”として話題になっています。
ローカルグルメの中でも最近ホットなのが、「バーベキューレストラン」の進化系。鉄板スタイルではなく、炭火で焼くベトナム式BBQが都市部の若者の間でトレンド化しています。特に「Bò nướng lá lốt(牛肉のロットの葉包み焼き)」や、「Hải sản nướng(焼き海鮮)」は、ビールとの相性も抜群。
週末になると予約が取れない店もあるほどで、今やベトナムグルメの“新定番”となりつつあります。
伝統衣装「アオザイ」が、若手デザイナーの手によってモダンに進化し、国内外で再び脚光を浴びています。ホーチミンやハノイの若者の間では、「撮影用アオザイレンタル」がインスタ映え目的で人気となり、観光地やカフェでアオザイ姿の女性を見かけることも珍しくありません。
素材、シルエット、色づかいにこだわったアオザイは、お土産としても価値ある一品になりつつあります。
ホイアンやダラットなどの観光都市では、夜市(ナイトマーケット)とアートイベントを組み合わせた複合型イベントが増加傾向にあります。地元アーティストによるライブペインティングや、ハンドメイド作品の即売会など、観光だけでなく“体験”や“つながり”を重視する時代へとシフトしています。
このトレンドはSNSでも話題になり、国内旅行者の週末旅行の目的地選びにも影響を与えているようです。
ベトナム国内では、観光地化された場所だけでなく、「ローカルが楽しんでいるもの」にも注目が集まっています。2度、3度とベトナム旅行に行く場合は、より深く・よりパーソナルな旅を求める方にはおすすめです。
観光ガイドに載っていない、でも現地の人が夢中になっている“今”のベトナムを感じる旅を、あなたも体験してみませんか?