
2025年6月のベトナムは、ビジネス展示会から国際スポーツ大会、地域の伝統行事まで、多彩なイベントが全国各地で開催されます。観光客だけでなく、ビジネスパーソンや文化関係者にとっても重要で価値のある月となる見込みです。本記事では、各イベントの特色や参加を端的にご紹介いたします。
Vietnam Smart Manufacturing Expo 2025は、ベトナム北部・ハノイで開催されるスマート工場技術に特化した展示会です。製造業の自動化、AI活用、環境対応型生産がテーマとなっており、東南アジア諸国の技術者や経営者が集まります。現場での実演やデモンストレーションは、技術導入を検討している企業にとって実践的な学びが得られる機会です。
テクノロジー分野における最も注目されるイベントの一つがVietnam ICTCOMM 2025です。5G通信、IoT、クラウド技術に関する展示やセミナーが多数予定されており、スタートアップ企業と投資家の出会いの場としても活用されています。特に現地企業と海外パートナーとのビジネスマッチングが活発で、具体的な取引や提携の第一歩となるケースも少なくありません。
中部都市ダナンでは、毎年恒例の国際花火フェスティバルが6月に開催されます。複数の国が週替わりで花火ショーを披露する本イベントは、夜空を彩る芸術と国際交流の融合です。観光と文化の両面から高い評価を受けており、ホテルや航空券は早めの予約が必須です。昼間にはストリートアートや音楽パフォーマンスもあり、ファミリー層やカップルにも人気のイベントです。
6月下旬に開催されるAutomechanika Ho Chi Minh Cityは、東南アジア最大級の自動車アフターマーケット展示会です。自動運転支援システム、車両診断機器、電気自動車向け部品など、今後の自動車業界を担う技術が集結します。実務経験者によるワークショップや講演も予定されており、実際の課題解決に役立つ知識を深めることができます。
6月1日は「国際子どもの日」として、ベトナム各地で子ども向けのイベントが催されます。学校や公共施設ではパフォーマンスやアート体験が行われ、家族で楽しめる内容となっています。教育機関や行政が主体となって運営するため、安全性や信頼性も高く、地域の文化や価値観に触れる絶好の機会です。
- 観光とビジネスの両立が可能
6月は多くの国際イベントが重なっており、観光だけでなく商談やネットワーキングも効率的に行える時期です。移動手段と宿泊施設の確保は早めに行いましょう。 - 地域差を意識したスケジュール調整
ハノイ、ホーチミン市、ダナンといった主要都市間は飛行機での移動が基本となるため、都市ごとの開催スケジュールを確認しておくことが重要です。 - 現地の祝日や慣習にも配慮を
イベント期間中は交通規制や混雑が予想されるため、スムーズな行動のために現地の情報に敏感であることが求められます。
ただ、今年が初めてという場合は6月の気候も掲載いたしますので、事前確認をお忘れなく。
ベトナム主要都市の2025年6月 平均気温(予測値)
地域 | 日中の平均気温 | 夜間の平均気温 | 備考 |
---|---|---|---|
ハノイ(Hà Nội) | 32〜36℃ | 26〜28℃ | 高温多湿・突然の雷雨が多い |
ホーチミン市(TP. Hồ Chí Minh) | 30〜34℃ | 25〜27℃ | 雨季のピーク・スコールに注意 |
ダナン(Đà Nẵng) | 31〜35℃ | 26〜28℃ | 晴天とスコールが交互にくる気候 |
フエ(Huế) | 33〜36℃ | 27〜29℃ | 湿度高め・日中は蒸し暑い |
カントー(Cần Thơ) | 31〜34℃ | 25〜27℃ | メコンデルタ地域特有の高湿度 |
- 全国的に雨季(南部・中部)に入っており、午後〜夕方にかけてスコール(短時間の強い雨)が多発します。
- 北部(ハノイなど)では、6月はすでに夏本番の暑さに突入しており、熱中症リスクが高くなります。
- 湿度は80〜90%になる日もあり、不快指数はかなり高め。
- 屋外イベントには帽子・日焼け止め・携帯用扇風機などを持参するのがベター
- スコールに備えて、折りたたみ傘か防水ジャケットを携帯
- 冷房が効きすぎた室内との寒暖差に注意し、羽織るものも用意しておくと◎