オランダの学術出版社エルゼビア(Elsevier)は9月20日、米スタンフォード大学の研究チームと共同で、世界の科学者を対象とした最新の影響力ランキング「世界で最も影響力のある科学者(2025年版)」を発表しました。
このランキングは、世界最大級の学術文献データベース「Scopus(スコーパス)」を基盤に、研究者の業績や引用指標を総合的に評価したもので、今年で7回目の公表となります。
世界の研究者の中でも特に影響力が大きいとされる上位1万人のリストに、ベトナムからは昨年と同数の9名がランクインしました。また、引用数や研究成果が評価される上位10万人のカテゴリーには、約70名のベトナム人科学者が名を連ねています。
- ホアン・アイン・トゥアン准教授・博士(ドンナイ技術大学) ― 世界ランキング438位
- ボー・スアン・ビン教授・博士(ホーチミン市経済大学) ― 2327位
- チャン・グエン・ハイ博士(ズイタン大学) ― 2905位
- ホアン・ドウック・ニャット博士(ズイタン大学) ― 3635位
- ファム・タイ・ビン博士(交通運輸技術大学) ― 3773位
- グエン・フック・カイン博士(ホーチミン市経済大学) ― 4727位
- チャン・スアン・バック教授・博士(ハノイ医科大学) ― 5085位
- グエン・ディン・ドゥック教授・理学博士(ハノイ国家大学) ― 5750位
- グエン・スアン・フン教授・博士(ホーチミン市技術大学〈HUTECH〉) ― 9612位

特に注目されるのは、ドンナイ技術大学のホアン・アイン・トゥアン准教授で、世界438位という高順位を獲得。ベトナムの学術界が国際的に評価を受けていることを象徴しています。
研究活動の国際化が進む中で、ベトナムの科学者たちは医学、経済学、工学など多様な分野で成果を上げており、今後も国際的な影響力を拡大していくことが期待されています。