2025年11月29日 11:21 PM

王子ホールディングス、ベトナム・ドンナイ省に液体紙容器の新工場を建設へ

王子ホールディングス株式会社(Oji Holdings Corporation/本社:東京都中央区)は、ベトナム南部ドンナイ省(Tỉnh Đồng Nai)のアマタシティ・ロンタイン工業団地(Amata City Long Thành Industrial Park)に、新たな液体紙容器(アセプティック容器)製造工場を建設する計画を発表した。

約5万7,000㎡の新拠点、総投資額は約160億円

新工場の敷地面積はおよそ57,000平方メートル、総投資額は約160億円に達する見込みだ。稼働開始は2028年3月頃を予定しており、完成後は東南アジア地域における液体紙容器の供給拠点として機能する。

IPIを基盤にグローバル展開を加速

王子ホールディングスは、2023年5月にイタリアの液体紙容器メーカー「IPI S.p.A.」の株式を取得して以降、欧州、アフリカ、中南米などへ製品供給を拡大してきた。今回のベトナム工場は、そのグローバル展開をさらに推進する戦略的拠点として位置付けられている。

ベトナムおよび東南アジア市場では、飲料や食品分野におけるアセプティック容器の需要が急速に拡大しており、同社はこれらの成長市場に直接対応する体制を整える。

リサイクル体制の構築にも注力

液体紙容器は、紙・樹脂・アルミなど複数素材で構成されるため、リサイクルが難しいとされてきた。王子ホールディングスは、技術開発および企業間連携を通じて、アセプティック容器の回収・再資源化を可能にする新たな仕組みの構築にも取り組む方針を示している。

同社は、今回のプロジェクトを通じて、東南アジア地域における資源循環型社会の実現に寄与するとともに、環境負荷の低減と持続可能な産業発展を両立させることを目指す。