日本の大手医療グループ・徳洲会の基幹病院である湘南鎌倉総合病院は14日、ベトナム最大級のがん専門医療機関である国立がん病院(K病院)と、医療協力に関する覚書(MOU)を締結した。両院が公式に包括連携を結ぶのは初めてで、アジアにおけるがん医療の高度化と国際的な臨床・教育ネットワーク構築を目指す。
今回のMOUは、
- 先端的な治療技術・診療システムを持つ湘南鎌倉総合病院
- 年間数十万人規模の外来・入院患者を受け入れるK病院の豊富な臨床経験
という両者の強みを組み合わせることで、がん医療の質向上や医療人材の育成を推進する“戦略的連携”となる。
徳洲会グループは国内外で医療支援を広げており、今回の協力はその国際展開を強化する一手となる。一方、急速な医療需要の増加に直面するベトナム側にとっても、日本の高度医療を直接学び、導入する貴重な機会となる。
覚書では、以下の4領域を軸に協働を進めることが合意された。
高度治療が必要な患者の相互紹介や、オンライン・対面での診療連携を強化。
医師・看護師の研修受け入れ、医学教育プログラムの共同企画など、
次世代医療人材の育成を重点領域として連携。
両院が持つ臨床データ・知見を活用し、がん治療の新しいアプローチを共同研究。
最新のがん治療や医療マネジメントに関するセミナーを共同で企画し、
ベトナム国内外の医療従事者へ広く教育機会を提供。
今回の覚書により、ベトナム患者が日本の先端医療にアクセスしやすくなるほか、湘南鎌倉総合病院にとっても臨床研究の国際化や医療人材育成の機会が広がる。
両院は、患者支援や人道的医療活動の拡大にも意欲を示しており、アジアのがん医療格差を縮小する取り組みとして注目を集めている。
今後は実務レベルでの交流を加速させ、共同プロジェクトの具体化や教育プログラムの開始が見込まれる。
