
SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、同社グループが運営する投資ビークル「SBI-NTUキョウボ・デジタルイノベーションファンド(SBI-NTU-Kyobo Digital Innovation Fund/シンガポール)」を通じ、インシュアテック分野で事業を展開するサラディン・コンサルティング・アンド・テクノロジー(Saladin Consulting and Technology、本社:シンガポール)のシリーズA資金調達において、主導的な立場で投資を実行。
今回のラウンドには、Monk’s Hill Ventures(モンクス・ヒル・ベンチャーズ)やPeak XV Partners(ピークXVパートナーズ)、ICMG Ventures(ICMGベンチャーズ)といった既存・新規の投資家も参加。
サラディンは2022年に設立されたスタートアップで、ベトナム市場を中心に、複数チャネルに対応した保険流通プラットフォームを提供している。同社の仕組みでは、決済、旅行、ヘルスケアなどのサービスを展開する提携企業の業態に合わせ、保険をサービスに組み込む形で提供できる点が特徴。
同社は今回調達した資金を活用し、これまで対面でのコンサルティングが前提とされてきた領域において、損害保険以外の分野へと事業を拡大する方針を掲げている。
具体的には、オンライン流通を前提とした定期保険や総合的な医療保険など、生命保険商品の取り扱いを新たに開始する計画で、既存の保険商品に加え、顧客ニーズに応じて設計されたカスタマイズ型の商品も提供する予定。
加えて、人工知能(AI)を活用した業務効率の向上や、利用者一人ひとりに最適化されたサービス提供を進めることで、保険金請求からアフターサービスに至るまで、信頼性の高い一貫した顧客体験の実現を目指す。
