2026年5月17日 2:07 PM

ベトナム市場でヤクルト販売が大幅成長。2026年1〜3月の成長率が海外事業で首位

ベトナム市場でヤクルト販売が大幅成長

ヤクルト本社の2026年3月期決算資料によると、ベトナム事業における乳製品販売が好調に推移している。2026年1〜3月期の速報ベースでは、ベトナムでの販売本数伸び率が海外拠点の中で最も高かった。

現地子会社「Yakult Vietnam」の1日平均売上本数は、前年同期比10.0%増の135万8000本に。
これはフィリピンや中国など主要海外市場を上回る成長率となっており、東南アジア市場での存在感を強めている。

宅配網拡大と販促強化が成長を後押し

ベトナムヤクルトは2007年に設立されて以来、現地で販売ネットワークの拡充を進めてきた。近年は積極的な販売促進策に加え、宅配サービス網の強化や新規取引先の開拓を推進しており、こうした施策が販売増加につながったとみられる。

2025年通期における1日平均売上本数も前年比8.2%増の134万7000本となり、継続的な成長基調を維持している。

特にベトナムでは、健康志向の高まりや乳酸菌飲料への関心拡大を背景に、ヤクルトブランドへの認知が広がっている。都市部を中心に日常的な健康管理への意識が高まっており、市場拡大の追い風となっている。

海外市場でベトナムの存在感高まる

ヤクルト本社全体では、国内飲料事業の販売減少や為替影響などを受け、2026年3月期の連結業績は減収減益となった。一方で、ベトナムを含む一部海外市場では安定した需要が続いており、海外成長戦略の重要性が増している。

中でもベトナム市場は、人口増加や中間所得層の拡大を背景に、食品・飲料分野で高い成長余地が期待される市場として注目されている。

食品安全や環境対応でも国際認証取得

ベトナムの生産拠点では、品質管理や安全対策にも注力している。食品安全管理ではHACCPを導入しているほか、環境マネジメントの「ISO 14001」、食品安全マネジメントの「ISO 22000」、労働安全衛生管理の「ISO 45001」など、複数の国際認証を取得している。

こうした品質管理体制の強化により、現地消費者からの信頼向上につなげる狙いだ。

ベトナム乳酸菌飲料市場の拡大続く

ベトナムでは健康意識の向上を背景に、乳酸菌飲料市場が拡大を続けている。若年層人口が多いことに加え、都市化や所得向上も消費拡大を支えており、日本ブランドへの信頼感も高い。

ヤクルトは今後もベトナム市場での販売基盤強化を進め、東南アジア事業の成長を加速させる方針とみられる。