
阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企業のセムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)と共同で出資するセムコープ・インフラ・サービシズ(Sembcorp Infra Services、シンガポール)を通じ、ベトナム北部・中部で物流不動産の開発・運営を進めている。
このほど、ベトナム北部のハイフォン市にあるディンブー工業団地内で開発を進めていた物流施設「セムコープ・ロジスティクスパーク(ディンブー)」の新設倉庫5棟が竣工した。
セムコープ・ロジスティクスパーク(ディンブー)は、2025年6月に着工した物流施設。敷地面積は約15万m2で、既存倉庫1棟と今回竣工した新設倉庫5棟を合わせた総賃貸面積は約8万6200m2となる。
ハイフォン市は、ベトナム北部を代表する港湾都市の一つで、製造業や輸出入関連産業が集積する地域。物流施設の開発拠点としても重要性が高まっている。
今回の施設開発では、物流需要への対応に加えて、環境負荷の低減にも配慮した。新設した5棟は、リサイクル資材の活用やヒートアイランド対策などを取り入れ、国際的なグリーンビルディング基準に準拠して設計・建設されている。
これらの取り組みにより、5棟はLEEDシルバー認証の取得を予定している。
今回の5棟の竣工により、セムコープ・インフラ・サービシズがベトナムで運営する物流施設は、北部11棟、中部6棟の計17棟となった。総賃貸面積は約23.5万m2に拡大する。
阪急阪神不動産とシーアールイーは、ベトナムで物流施設の開発・運営を継続している。2025年には、ハイフォン市のベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)ハイフォン内の複合都市で、同地域では初となる2階建て倉庫「セムコープ・ロジスティクスパーク(トゥイグエン)」を竣工した。
今回のセムコープ・ロジスティクスパーク(ディンブー)の5棟竣工も含め、両社はベトナムにおける物流施設の開発・運営を拡大している。
ベトナム北部では製造業の集積や国際物流の拡大を背景に物流施設への需要が見込まれており、ハイフォンを含む主要工業地域で物流インフラの整備が進んでいる。今回の施設開発は、こうした物流需要に対応するとともに、環境性能にも配慮した物流不動産の供給につながる取り組みといえる。
